
■神むすびとは?
昭和初期の頃まで、宮地天満宮では
初天神の日になると、地域の子どもたちが集まり、
それぞれの願いごとを書いた紙を、境内にあった梅の木に結んでいました。
梅の木は、学問の神さま・菅原道真公の分身とも伝えられ、
梅の木に願いを結ぶことで、天神様に想いが届けられ、
やがて願いが「実を結ぶ」と信じられてきました。
この風習は、子どもたちが自分の願いを言葉にし、
心をこめて神さまに託す、
とても大切で、やさしい学びの時間でもありました。
しかし、時代の流れとともに、
この行事はいつしか行われなくなってしまいました。
私たちは今、
この「子どもたちのための伝統行事」をもう一度よみがえらせ、
現代の子どもたちにも体験してもらいたいと考えています。
秩父の子どもたちが、健やかに成長し、
夢を大切にしながら、
自分の未来を信じて歩んでいけるように。
宮地天満宮という、
長いあいだ地域を見守ってきたこの場所で、
子どもたち一人ひとりの願いを、
そっと未来へと結ぶ時間を、ご一緒に過ごしていただけたら幸いです。

親御さんへ 〜お子さまの願いを、大切にする時間として〜
1月第四日曜日の「神むすび市」、この行事は、ただ願いごとを書くイベントではありません。
お子さまが「自分は何を大切にしたいのか」「何を頑張りたいのか」を、
自分の言葉で考え、書き、形にする、かけがえのない時間です。
願いを書いた紙を梅の木に結ぶという体験は、
お子さまにとって
「自分の想いは大切にされていいもの」
「願いを持っていいんだ」
という心の種を育ててくれます。
親御さんにとっても、
お子さまがどんな夢を思い描いているのか?
どんなことに心を向けているのか?を知る、
やさしく温かなひとときとなることでしょう。
昔から宮地天満宮は、
地域の子どもたちを見守り続けてきた場所です。
静かで落ち着いた境内の中で、
ご家族そろって、心に残る時間をお過ごしください。
お子さまの健やかな成長と、
夢を大切に育むきっかけとして、
どうぞお気軽にご参加ください。
*1月の第四日曜日が大祭となります。2026年は1/25(日)です。
紙と筆を用意しておりますので、是非この体験を子どもたちへ。